仏事百科

仏教、神道、仏事、神事、仏壇・仏具のあれこれ、選び方、厳選品の紹介

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仏壇の知識



  1. 仏壇の知識



1、仏壇とは?


現代は核家族化が進み、仏壇を安置されていないお宅も多いのですが、以前はご本尊やご先祖をお祀りするのに必ずと言って良いほどありました。
仏壇の前で親から説教された人も多いと思います。


「仏壇」の壇は盛り土をして一段高くなった所を意味し、仏(本尊)をお祀りする為に作られたものが寺院です。
お寺の本堂を縮小したものが仏壇なのですが、その起源は厨子(ずし。仏像を安置しておく入れ物。法隆寺の『玉虫の厨子』が有名)と言われています。また、位牌(いはい)を安置するのは神道で霊璽(れいじ。神道用の位牌にあたるもの)をお祀りしていたものを借用したと言われています。
江戸期になって寺請制度(てらうけ。キリシタン禁止令が出て庶民は必ず何処かの寺に属する(檀家)事が義務付けられた)により、仏壇が普及しました。ちなみに3月27日は『仏壇の日』です。


2、仏壇の種類


仏壇はその材質・造りによって、また、産地によって分けられています。


大きく分類すると、唐木仏壇金仏壇現代家具調仏壇に分けられます。


唐木仏壇(からきぶつだん)


(クリックすると大きくなります)


関東では最も多い仏壇で、黒檀(こくたん)、紫檀(したん)、鉄刀木(たがやさん)、ケヤキ、桑、楠の木、屋久杉などの木を材料としています。宗派は問いません。
屋久杉以外は殆んど輸入です。
代表的な唐木仏壇製造産地は徳島(高級品が多い)、静岡(普及品が多い)、東京(超高級品が多い)です。


参考までに、原木を乾燥させてから板に裁断してさらに水分含有率が数%になるまで乾燥させます。製品になるまで数年掛かる場合が多いです。また、黒檀、紫檀、鉄刀木は密度が非常に高く、物凄く堅い木です。水に入れると沈みます。
中でも黒檀、紫檀、鉄刀木と屋久杉は希少木です。


非常に堅く、重量のある木を多く使う唐木仏壇の場合、例えば全て黒檀で製造する事は反り、割れの問題などがある為、まずありません。


ではどのように希少木材の使われ方をしているかと言うと、部分的に使用されています。


分かり易いのが外扉です。




下図は上図の枠の断面で唐木の使われ方です。


           

※二方練り、三方練り中の下の切れ込みは戸板をはめる溝です。前練は手前が前面


およそ5?7?の唐木をまったく別種類の木に貼ります(茶色の部分)
これを「練り」と言います。前面だけ練った物を「前練り」、前と裏側の面を練った物を「二方練り」、二方練りの物に戸板のはまらない方を練った物が「三方練り」と言います。練る事によって反り・割れなどを少なくしています。練った仏壇を「練物」と言います。


他に安価な物だと約0.2mmの薄く削った唐木を別の板に貼り付ける付き板(杢張りとも言う)と、写真フィルムを貼るか、もしくは木自体に木目の印刷をしたプリント張りがあります。(家具などにも良くある製作法です)



 参考までに仏壇店の表示で「新黒檀」とか「紫檀調」とあるのはプリント張りを指す事が多いです


貼ってありますが、練物も張物も剥がれてくる事はまずありません。


北関東に多いのが仏間はめ込み型の『関東仏壇』です。茶箪笥の如くなっており、扉はガラスが入った引き戸が多く、下台には収納スペースが広く取られています。材質はケヤキが多いです


唐木仏壇は宗派問わず安置できます。 


・金仏壇(きんぶつだん)



  その名の通り漆塗りの部材に金箔を貼った浄土真宗で使われる仏壇です。黒檀・紫檀といった唐木は使いません


 仏具は正式にお飾りする場合は仏具の知識でお話したように真宗用を飾ります。



なお、金仏壇は形によって「京型」「中京型」などに分かれます。また、お西とお東では仏具も含めて若干の相違があります


   お西用            お東用



クリックすると大きくなりますので、違いをよくご覧下さい。
中の柱(須弥壇の柱)に一部黒い漆塗りがある物が(金色は金具です)お東用、柱全てに金箔を使ってるのがお西用です。
参考までに真宗高田派(しんしゅうたかだは)はお東用の仏壇・仏具を使います




・現代家具調仏壇


 


 仏壇らしくない家具のような仏壇です。
 材質はタモ、オーク、ウォールナットなどです


  


モダンなつくりの仏壇で、洋間にも和室にも合います。メーカーによってはもはや仏壇とは言えない斬新な形もあって今後安置するお宅は増えていくでしょう。
仏具は合わせるようにモダンな物もあります。


宗派は問いません。


仏壇の名称(クリックすると大きくなります)


猫戸の中・・・ここは昔は分骨した遺骨を入れておく場所でした。現在ではあまりしませんので、何を入れてもOKですが、取り出しにくいので頻繁に出し入れしない物が良いでしょう。但し、貯金通帳などはお止めください。


※仏壇の天井(屋根)には何も置かないで下さい。


※外扉は普段は閉めないで下さい。この扉はその家で不幸があった時に四十九日明けまで閉めておくものです。内障子がある場合は内障子は閉めて構いません。




 3、仏壇の安置・注意点など


上記のどの造りの仏壇にも上置き型と台付型があります。上置き型はタンスなどの上に置いたり上下に区切られた仏間に置く物で、台付型は写真のように床に直接置ける物です。どちらがいいと言う事は無く、安置できるスペースとの兼ね合いだけです。


           


また、唐木仏壇は天井の形が2種類あります


       
1                      2


1が角丸型(かどまるがた、ダルマ型とも言う)で、2は志輪型(しりんがた)と言います。
1は小型の上置き型に多く、プリント張りが多いです。扉は一枚だけとなっています。
2は台付型の殆んどと中型?大型の上置き型に多いです。扉は外扉と内障子の二枚付いているのが殆んどです。


どちらが良い・悪いはありませんが、志輪型の方が重厚感があり見栄えもします。どちらも職人さんが手間ひまかけて作った物ですのでしっかりしています。


※仏壇に向って手を合わせる時に座った状態でご本尊を見上げるような高さのあるものにして下さい。座った状態であなたの目線がご本尊を見下すような大きさ、高さにはしないで下さい。
また、お位牌も同じです。本尊より高くならないようにして下さい。


日頃のお手入れは、目の細かいクロスで乾拭きして下さい。また、毛ばたきで叩くのも良いです。水などがこぼれた場合はすぐにふき取ってください。変形する場合があります。家具用のワックスを使ってワックス掛けすると綺麗です。


仏壇、仏具は尺寸での言い方をします。一寸=3cm 、一尺=30cm見当です(厳密の尺貫法とは違いますが)
例えば仏具のローソク立てが3.0号とか4.5号と表示されていれば、3.0は3寸(9cm)4.5は4寸5分(13.5cm)と言う事です。


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